大安

知らぬ間の引っかき傷。
切ると思ってないモノだから
えらい有様で何事？！だ。

こんな時はワセリン。
頼りになるヤツ。
治りも早いゼ。

友引

自転車に乗る男性。
左手を後ろポッケに入れて、片手運転。

誰かでカッコいいと思ったか。
はたまた、カッコいいと言われたか。

不安定不自然極まりないクセ。

先勝

手を添えて渡されたお釣り。

大好きなコロッケを求める母子。
微笑ましいそのやりとり。
子は惣菜パックにしゃぶりついてた。

丁寧さも、無邪気さも
コロナの前では
違和感に変わる。

友引

早いとは聞いていたが、
校庭の桜が咲いていた。

今は卒業式。

入学式は葉桜の下で。
そんなのが当たり前になるのか。

彼岸／赤口

去年の雑誌に、コロナの記事。
「感染力が強いのは発症前1～2日間。」
「最初は風邪と同じような症状なので、感染に気付きにくい。」
当時も発信されてた情報かもしれないが、
改めて手強さを感じる。

あざ笑うかのよなリバウンド。
ダイエットなら自分の不甲斐なさに
ため息つくだけですむが、
そうはいかない。

人間の弱さを確実についてくる。
ニヤニヤしてるコロナが見える。

先負

思いも寄らぬ行動を取られると、
怒るとか、注意するとか出来ない。
ぽかん、だ。

焼き立てパンを支払わずに出ていった
おっちゃんを見た時もそうだった。

状況を把握するのに精一杯。

当の本人は全く意に介さず、
これが当たり前ですけど何か？

やってないつもりでも、
自分も何かしらヤラかしてるんだろうなぁ。

赤口

解決出来るチャンスだった。

優先順位が高いモノ続々登場に、
気を取られてしまった。

記憶のだるま落とし。

急かされると、てきめんだ。

友引

小さな違和感。
文章をじっと見る。

「三蜜」。

密も密で、べったり。

立春／先負

意識せずポッケにしまっていた手袋。
「あぁ逆向きだ。」とやってきた。

ある日、気付いた。
向きを意識してしまえばいいと。
なんて簡単だ。

はめる時の、ちょっと得意げな気持ち。

仏滅

心も体も、
家事も仕事も。

滞っていいことは
ひとつもない。

小さな見逃し、
些細なさぼりが、
ツケになる。

友引

数字で提示されても、
着こんだ服は簡単に脱げない。

おかしいぞ？と実感して
恐る恐る。

寒さが戻ると脅されているから
なおさら。

赤口

出費を控えたくて、
アレコレ工夫するも上手くいかない。

さっさと買い換えた方が
心の安定も得られるのでは？

と思うも諦めきれない。
まだ何かあるハズだ。

大寒／先勝

コロナの検温。

額を前に出しがち。
体温計を見がち。

病院にかかるのに、
受付で検温て、と思いがち。

成人の日／友引

重い雲が流れる。
強い風。

ふと、クジラに見えた。

その瞬間、反転する。
重かった空気が、穏やかに。
早い流れが、ゆるやかに。

クジラたちがのんびり泳ぐ、大海原。

元日／仏滅

嵐は続く。
心振り回されず、やさしさプラス。
相手へのプラスは、
より大きくなって自分にかえってくる。

巡り巡って、大きな渦。

赤口

ひっかいたと思ったら、
思いのほか、はげしくやってしまった。

指の内側だから目立ちはしないが、
顔だったらいわくつきだ。

遅まきながら、原因の金具にカバー対策。

先負

夜明け前。
空に火災報知器が響く。
しばらくして消防車。

大事ではなかったようだが、
朝も報知器が響いてた。

その後も走るサイレン音。
つい反応。

何もこんな日に。
アクシデントはそんなもの。
忖度も配慮もありゃしない。

友引

ふと浮かんだ
クリスマスのデパートのケーキ売り場。
今年はどんな風になるのだろう。

年末の買い出し。
初詣、えべっさん。

当たり前の光景が、当たり前でなくなる。
「昔はね。」なんて言うのかもしれない。

ごった返す、が通じない未来。

赤口

またいろんなものが止まる。

１年。
まだまだらしい。

寒さと風の強い中、
その厳しさが一層こたえる。

仏滅

「してるつもり。」
定番言い訳。

埃も、
ほころびも、
対応も、
つもりつもりでやり過ごし、
大きくなってから気付く。